1989-03-24 第114回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会外交・軍縮小委員会 第1号 その中心概念は「合理的充足性」であります。すなわち、ソ連軍事専門家の定義によれば、自国の安全を守るのに十分でかつ攻撃計画、特に奇襲作戦を実施するには不十分な軍事的潜在力保持のことだそうです。これまでの、攻撃こそ最大の防御であるとしたソ連軍事ドクトリンに比べるとこの「合理的充足性」はいわゆる拒否的抑止力を目指しており、ドクトリンを一変させる可能性を秘めています。 和田教美